こんにちは、辰巳囃子保存会の久美です。
辰巳囃子保存会では、7月と8月に地域の子どもたちに向けて、お囃子体験教室を行いました。
今年は辰巳台中学校での授業は3年目、学童保育での体験は初開催です。
どちらも、子どもたちの興味や挑戦する気持ちが伝わってくる、賑やかな時間となりました。
この記事では、その時の様子をご紹介しますね。
中学校のお囃子体験授業
辰巳台中学校での授業は今年で3年目。
参加させていただいたのは、1年生の音楽の授業です。
授業前には、本番に向けて、私たちも和太鼓や笛の音を合わせながらリハーサルを行い、子どもたちにより良い体験を届けられるよう準備を整えました。

準備を終え、いよいよ授業がスタート。
初めて和太鼓に触れる生徒たちがほとんどで、最初は緊張した様子でしたが、少しずつリズムを合わせながら真剣な眼差しで演奏に挑戦していました。

「どうやったら上手に叩けるかな?」と考えながら取り組む姿や、上手く叩けた時の笑顔が印象的でした。
短い時間でしたが、音を通じてクラスの一体感が生まれるのを感じ、私たちにとっても貴重な体験となりました。
お昼には給食もごちそうになり、懐かしい味に心が和むひととき。とてもおいしくいただきました。

市原市のウェブサイトにもご紹介いただきました
体験授業の様子は、市原市のウェブサイトでもご紹介いただいています。
当日の写真や詳細はこちらからご覧いただけます。子どもたちの真剣な姿をぜひご覧ください。
学童保育でのお囃子体験
学童保育でのお囃子体験は、今年が初めての試みです。
辰巳台東小学校児童クラブ、辰巳台西小学校児童クラブ、白幡小学校児童クラブの3か所の学童保育におじゃまさせていただきました。
限られた時間の中で、譜面を見えやすい位置に貼ったり、太鼓や人数分のバチをそろえたり。

こうして環境を整えて、いよいよ子どもたちとのお囃子体験が始まります。
最初は、譜面を読むところからスタート。
「テンテン スケ テンテン」という独特のリズムを声に出しながら練習しました。
お囃子特有のリズムが書かれた譜面に戸惑いながらも、子どもたちは元気な声で取り組んでくれました。

それから、初めて太鼓のバチを手に取り、学童保育の先生方が作ってくださった牛乳パック太鼓をリズムに合わせて叩きました。
続いて、本物の太鼓にも挑戦。
「むずかしい〜!」という声も聞こえましたが、最初は恐る恐る叩いていた子どもたちも、次第に自信がつき、笑顔で太鼓を楽しむ姿が見られました。
特に、高学年の子どもたちの演奏がピタッとそろった瞬間は、私たちも思わず感動しました。
体験の最後には、保存会メンバーの演奏を披露。
お面をつけて踊る「バカ面踊り」では、子どもたちも目をキラキラさせ、手拍子でリズムを感じながら楽しんでくれていました。
夏休みの思い出として、お囃子の音や体験の楽しさが子どもたちの心に残れば嬉しいです。
各児童クラブからいただいた感想
体験教室を終えて、先生方からこんな素敵な感想をいただきました。

子どもたちの挑戦する姿や、楽しそうな表情が、私たち保存会メンバーにとっても大きな励みになりました。
お囃子体験教室を通しての感想
今年も中学校や学童保育でのお囃子体験教室を通して、子どもたちの生き生きとした表情や挑戦する姿に触れることができ、とても充実した熱い夏になりました!
初めて触れる和太鼓に挑戦する姿、友だちと息を合わせて演奏できた喜びの表情を見る度、私たちも心が温かくなります。
子どもたちと一緒にお囃子を楽しむことができ、素敵な思い出がまた一つ増えました。
少しでもお囃子に親しみを持ち、地域の伝統に関心をもってもらえるきっかけになれば嬉しいです。
今回の体験教室の開催にあたり、ご協力いただきました辰巳台中学校の先生方、各児童クラブの先生方、並びにNPO法人いちはらっこの皆様に、心より御礼申し上げます。